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万城目 学さんの『とっぴんぱらりの風太郎』、読み終わりました。

9/28の発売日を待ってました!
週刊誌に2年間連載だったそうですが、私は朝日新聞の紙面で万城目さんご自身の「忍者を主人公の時代小説」というコラムで知り、楽しみでした001.gif

今までの『鴨川ホルモー』『鹿男あをによし』『ブリンセス・トヨトミ』『偉大なる、しゅららぼん』と異なり、時代小説
ただ、そこは著者自ら「現代の個人に重なるニート忍者を主人公にした話」と紹介があるように、万城目ワールドで楽しく読めました。

時代は、大坂冬の陣・夏の陣に至る数年間、最後の舞台は大坂城
主人公は伊賀忍者から脱落した若者の風太郎
忍者仲間は、同世代の黒弓・蝉・常世・百
ここに、高台院(ねね)や光悦など、歴史上の人物が関わり、奇想天外な二つのひょうたんの話がからんで、風太郎が振り回されていく展開のお話
京都の高台寺は好きなお寺の一つなので、小説に登場して嬉しい!

最初、時代小説であることに戸惑いがありましたが、後半の重要人物「ひさご様」が登場してから、一気に読みました。
主人公の風太郎は最後のシーンまで気がつかない設定ですが、読者には「ひさご様」が誰だか直ぐに分かり、その風貌と行動、望みが可笑しく、いとおしい感じです。

忍者仲間の一人が、風太郎から見ると悪い運を持ってきた、天川(マカオ)育ちの南蛮帰りの忍者の黒弓
彼は、最初から忍者組織から外れていて、南蛮をたやすく往復し、いざという時に頼りになって魅力的
風太郎を翻弄するひょうたんの神様?!の因心居士は、ディズニーの魔法のランプのジニーみたい006.gif

戦場のむごい描写もたくさんあり、京の吉田のおばあさんの「昨日まで何事もなく平穏だったものが、突然崩れてやってくるのがいくさ」という言葉は重たい
最後の頁を読み終った時は、哀しいけれども救いがある終り方で良かったなと思いました。

しかし、とにかく746頁あって分厚い本、寝っ転がって読む事には不向き、上下2巻に分けても良かったとも思うのですが・・・

忍者を主人公にした小説というと、司馬遼太郎の『梟の城』が一番印象的
万城目さんが同じ忍者を題材にすると、同じ大坂城が舞台でも、極めて人間的で、ストイックさとは無縁でユーモラスな違う忍者群像で面白かったです003.gif

これから万城目さんには、やはり現代を舞台にして歴史とのからくりがある荒唐無稽なお話を期待してます!
by greenkatastumuri | 2013-09-29 22:56 | | Trackback | Comments(0)

花形歌舞伎『陰陽師』

9月は、連休が二つあって嬉しいなと思っていたのですが、現実は・・・008.gif
先週の連休は、台風の被害が大きい地方の方々本当にお気の毒でしたし、今週は父が風邪をひいて私は実家通いです。(父の風邪はそれほど重くはないのですが、仕事が休みだと)
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気を取り直して、忘れないうちに今月初めに観た歌舞伎座の『陰陽師』の感想です。
「花形歌舞伎」の名の通り、若い歌舞伎役者さんが勢揃い006.gif

安倍晴明に染五郎さん、晴明の友人の源博雅に勘九郎さん、平将門に海老蔵さん、将門の娘に滝夜叉姫に菊之助さん、将門を討つ俵藤太に松録さん、将門の妻に七之助さん、そして将門の黒幕に愛之助さんと、若手スターがズラリ

原作が夢枕獏さんの『陰陽師』、原作ファンの友人と京都の晴明神社に行く前に読んだ記憶がありますが、うろ覚え・・
新しい歌舞伎座での初めての新作歌舞伎だとのこと。
その為か、筋がわからなくても大丈夫、ときどき舞台上に「20年前」などと字幕があり、とても分かりやすい筋立てでした。

最初の晴明と博雅が登場すると、魑魅魍魎の世界が登場
菊之助さんの滝夜叉姫が化け物に乗って登場するが、その後はずっとお出ましなし??

染五郎さんの晴明は美しいですが、五芒星を浮き上がらせたり狐を懐に抱いていたり、なかなか楽しく現代的でした。
笛の名手の勘九郎さんは、誠実さが滲み出ていましたし、二人の平安貴族の雰囲気は素敵!

その後は、『陰陽師』の演目名とは違って、延々と平将門さんのお話が続くので、ちょっと驚きました005.gif
海老蔵さんは、グロテスクな場面もありましたが、以前の「狐忠信」の頃に感じた違和感がなくなり、團十郎さんが亡くなって精進なさっているように、生意気ですが感じました。

滝夜叉姫は、ひたすら父を慕う娘で、原作ではどうだったのかしらと疑問に思いましたが、やはり菊之助さんは綺麗な役者さん012.gif
最後まで悪役なのが、愛之助さん
この人が、実は藤原純友の悪霊だったというオチですが、二人が同時代に反乱をおこして承平天慶の乱と称されているところから、小説家の発想は面白いですね。
藤太は儲け役、松録さん格好の良い!

よく考えたら、若い頃の三之助さんの息子さん達が三人とも揃っている訳で、歳をとるはずだとも思う反面嬉しくも思いました。

伝統的な歌舞伎とは違った側面もたくさんあった舞台でしたが、いくつになってもミーハーな私には楽しく、誘ってくれた友人の「派手で楽しい方がいいよね」の言葉の通り、華やかな舞台でした003.gif

観終わってから、NHKのBSの染五郎さんのドキュメンタリーが放映
1年前の大事故から復帰した染五郎さんの苦労と情熱を知り、また海老蔵さんたちの稽古の時の嬉しそうな姿を観ると、若い同世代で演目が出来る役者冥利があるのでしょうと、感じました。

テレビに菊之助さんを熱心に指導する玉三郎さんの姿が映って、嬉しかったです。
by greenkatastumuri | 2013-09-22 22:01 | 歌舞伎 | Trackback | Comments(0)
今朝は、激しい雨音で目が覚めました。
明日、台風が東海・関東地方上陸との予報がですが、今日の東京は激しく降っては、薄日もさしての繰り返し
台風の本番でも、被害が少ないといいですね。

一昨日ぐらいから喉が痛くて風邪気味、昨日は土曜日当番で出社して通常の仕事とは勝手の違う電話当番、どうしても気が合わない上司と一日一緒で、正直疲労困憊007.gif

台風も来るし、2日間家にこもろうと、帰りにスーパーと本屋さんへ
新聞広告でみた上野千鶴子さんの最新文庫本の『ひとりの午後に』を購入
一人暮らしを始めた時に『おひとりさまの老後』を読んで、背中をおしてもらった感じがしたので、心身ともにちょっと疲れモードの時にピッタリかしらと・・006.gif

上野さんのイメージは、ご自分でも「向かい風の女」「怒れる社会学者」と書いているし、私も女性学・ジェンダーの論客と認識、朝日新聞の土曜日番「be」の人生相談コラムの回答ぶりが、内容も文章も爽快で闊達な感じで、二月一回ぐらいのペースなので楽しみな方です。

このエッセイは上野さんの可愛い一面も触れる事が出来て、一気に読みました001.gif

生い立ちから、ペットの文鳥の死に三日三晩3日間泣いた事、スピード狂、夕陽のストック、お気に入りの栗鹿の子、井上揚水、浅川マキなど意外なエピソードがたくさん

「老後は金持ちより人持ち」、「今が一番いいとは思わないけど、今の自分が昔の自分よりは少しはましになっていると思う」など、私もそうありたいなと、素直に思います。

この中で、私の好きな佐野洋子さんのエピソードが出てきます。
『役に立たない日々』で、余命2年と癌宣告をされて、その足でジャガーを買って乗りまわした話

彼女の『百万回も生きた猫』の絵本作家のイメージなんて、吹き飛んだ記憶が・・
読書家の友人に、読後の感想を電話で話したら、彼女が3冊送ってきてくれました。
『神も仏もありません』 『がんばりません』『覚えてない』
もう、題名だけで嬉しく、本音炸裂で痛快 003.gif

『ひとりの午後に』の後書きは、詩人の伊藤比呂美さん
やはり、友人から借りて『閉経記』を半年ばかり前に読んだばかりです。

三人とも、私の何千倍のバイタリティーで人生送っている方々ですが、勇気をもらえて、会社の嫌な事も今までの諸々にくらべたら問題なしと、思える気分になりました。

午後3時間も昼寝をしてしまったけれども、風邪気味の人は今日中に寝なくては!
今は雨も小降りですが、明日は台風の風の音で目覚めるのでしょうか?
by greenkatastumuri | 2013-09-15 23:18 | | Trackback | Comments(0)
今朝、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催が決まりましたね。
テレビで大騒ぎ!

わずかな金額ですが東京都に納税している一人としては、必ずしも賛成ではありません。
税金のもっと有効な使い方があるのではないか、福島の汚染水など3.11の被災地の諸問題が解決していないのになぜ、などなど

でも、決定ときくと嬉しいのは、不思議です006.gif
若い人・子どもたちが喜んでいる姿をテレビで観ると、3.11以降初めて7年後の具体的な「夢・希望」になっているのでしょうね003.gif
コンパクトで、希望が持てるオリンピックになって、無事に安全に開催できますように!!
そして、2020年までに被災地の復興が進んでいるようにと、願ってます。
心配なのは、7月末から開催予定とか、秋の方が異常気象・猛暑の心配がないと思いますけど・・・

私が小学5年生の時に、東京オリンピックが開かれました。

前夜祭に笛を吹く鼓笛隊のその他大勢の一人として参加して、私の唯一の輝かしい記憶となりました012.gif
先ほど調べたら、後楽園球場だったようですし、今考えると本当に素朴な前夜祭でした。
(何しろ、半世紀前のことですから、記憶もあいまいで・・・)

世田谷の駒沢陸上競技場に、小学校単位で陸上の予選を観戦
テレビで観た、開会式の空の五輪の輪、「東洋の魔女」「マラソンのアベベ選手と円谷選手」「水泳のアメリカのショランダー選手」「体操のチャフラフスカ選手」など、思い出します038.gif

印象的だったのは、我が家のそばに新幹線が走り、日本橋の上に高速、小学生の間はどこに行っても工事だらけ、「オリンピック」という錦の御旗を掲げて東京大改造

新国立競技場の完成図をみると、まるで宇宙船のようです。
これから、7年間また工事工事になるのでしょうか?!
経済効果だけでなく、美的にも考えた都市計画がいいですね。

2020年、人生で2回目の東京オリンピックを迎える事が出来れば、日本人としてラッキーなのでしょう001.gif
その頃は、さすがに仕事はしていないでしょうから、毎日熱心にテレビ観戦かな・・
願わくば、元気でいたいと思います。

a0275676_21495881.jpg追記
職場の屋上から見た東京タワー
五輪カラー、「2020」の文字は無理ですが・・
by greenkatastumuri | 2013-09-08 21:53 | 日常 | Trackback | Comments(2)
昨日、千葉・茨城の東国三社を巡って、御朱印をいただいてきました。

2月の「大人の遠足」笠森寺の第2弾です。
友人が運転して、もう一人の友人と私の御朱印巡りに付き合ってくれて、感謝!!

東国三社は、利根川の河口近くで配置が二等辺三角形になっており、富士山のエネルギーの影響を強く受けている神社だそうです。

最初は、香取神宮
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大鳥居をくぐると、さらに参道をのぼっていくと、左右の燈籠には鹿のレリーフ

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奈良の春日大社との共通点がみつかったようで嬉しい001.gif
残念ながら神殿は修理中でしたが、大きな御神木があり、思わず深呼吸








次は、茨城県に入り息栖神社(いきす神社と読みます)
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車を降りて、神社にむかおうとして振り返ると、川の方にも鳥居が
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御朱印をいただいてから、川の鳥居の所に行くと左右に真水の湧く井戸が2つ
こちらは、井戸の神様でもあります。










最後が、鹿島神宮
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東国三社すべていただいた記念に木の札をいただきました038.gif
明日(9/1)がお祭りの為か、神主さんや巫女さんも走って準備中です
ここで、大失敗008.gif
素敵な森林の参道の奥まですすみ、一番奥の御手洗池の横でかき氷を食べてから、本宮が最初の楼門のすぐそばだった事に気がつき、あわてて戻る事に・・・

ここの神社の私の目的の一つが要石
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好きな小説、万城目さんの『鹿男あをによし』の主人公が鹿島から送られた勾玉を持って奈良に来たところから話が始まります。(香取神社で勾玉お守り購入)
要石は香取神宮にもあり、「香取・鹿島両神宮の大神様等は、地中に深く石棒を差し込み、大ナマズの頭尾を刺し通されたといいます」とのこと
本当に大ナマズを抑え込んで、地震を封じ込めて欲しいものです。




この三つの神社が「東国三社」と併せて呼ばれるのは、それぞれに祭られる経津主神(フツヌシ香取)、天鳥舟神(アメノトリフネ息栖)、武甕槌神(タケミカヅチ鹿島)、の三柱の神が、天照に天界から派遣されて、地上を譲るように迫った「国譲り」神話に由来しているそうです。

奈良の春日大社が鹿島の武甕槌神、香取の経津主神を祖神としている事と、この二人の神様が軍神である事から、古代大和朝廷と密接な関係があり、黒潮にのると、紀伊半島と利根川河口は案外近かったのかも、この地方が対蝦夷の最前線だった証、イキスは蝦夷の地名ではないか・・・
などなど、大昔の知識を三人で総動員して話したり、お昼には佐原で鰻を食べたり、楽しい遠足でした003.gif

それにしても、暑かったです。
帰ってから気がついたのですが、高温注意報が発令008.gif
それでも、境内に入ると温度が下がります、自然がエアーシャワーになるのかもしれません。
by greenkatastumuri | 2013-09-01 22:45 | 御朱印 | Trackback | Comments(0)

初めての「おひとりさま」を楽しむ日々


by のんきなかたつむり