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「母と暮らせば」

映画「母と暮らせば」を、金曜日の夜に寄り道して観てきました。
シニア料金、年齢を重ねてよかったな006.gif
(と言っても、体力もそれなりになくなってきているため、シニア料金の恩恵はあまり使っていませんけど)

映画「母と暮らせば」は、山田監督の反戦の思いがストレートに伝わってきました。
戦後70年、戦争体験者が亡くなっていく今こそと危機感を持って、製作されたように思います。
悲惨な原爆の場面はほとんどなく、哀しいけれども、ユーモアもあり、心に残る映画でした053.gif

敗戦から3年後の長崎が舞台で、吉永小百合さん演じる母伸子の元に、二宮和也君が演じる長崎の原爆で一瞬で亡くなった息子の浩二が、亡霊として戻ってくる物語
亡霊と言っても、浩二は生前のままよく笑う快活な性格のまま003.gif
ただ、恋人の町子の事を考えると悲しくなり、姿が母の前から消えてしまいます。

母は、亡霊の息子との会話が楽しく、その出現を待ちわびます。
それは、当たり前ですよね。
二人は生前の楽しかった思い出を語り、そして恋人の町子の行く末を心配します。
親子の会話が面白し、ほのぼの
この点が山田監督の初ファンタジーなのでしょうか001.gif

町子を演じる黒木華さん、昭和の感じの役柄が似合って素敵な女優さん
その町子の教え子の小学生が、出征した父の安否確認を復員局に訪ねる場面が印象に残りました。
闇屋の「上海のおじさん」も加藤健一さんが演じていて、さすがです。
母に思いを寄せているとおじさんが告白する場面の、はたきを持った浩二が可愛い012.gif
また、浩二が高校時代の寮歌を歌う場面は、浩二が私の父と同時代の人だと感じました。

長崎は数回旅ででかけたことがあり、大好きな街です。
伸子の家の台所の窓や教会の素朴な色ガラスのステンドグラスで、とても綺麗!

山田監督の「寅さん」も数作しか観ていませんし、吉永さんの作品はほとんど・・・
もちろん、嵐の二宮君が出演が映画館に足を運んだ大きな理由ですが、この作品が井上ひさしさんの遺志をついだという点に、とても興味がありました。
井上さんは、小さい頃「ひょっこりひょうたん島」に夢中でしたし、若い頃は舞台も観に行っていました。
井上さんの「父と暮らせば」は映画で観ました061.gif

長崎の舞台にもう1本、作品を書きたいという話から、今度の映画が生まれたとのことです。
映画の最後に「井上ひさしさんに感謝をささげる」と言葉が映しだされました。

「父と暮らせば」は、広島の原爆で亡くなった父が娘のもとに現れる話です。
生き残った事が辛いという娘を、父が励ましますが、今回の「母と暮らせば」は残されたのが母の方です。
この点が、切なさをより感じさせますが、映画の終わり方が親子としては幸せですが、希望があるのかどうか、少し疑問を感じました。

この話は67年前の日本の長崎の話です。
ただ、今現在、世界では戦争が無くなる事はなく、映画の母の伸子と同じに、子どもを戦争で奪われた母親が世界中に多く多くいる事を、忘れてはいけないと、強く思いました。
そして、吉永さんの言葉の通りに、日本はずっと「戦後○○年」という言葉を使う国であって欲しいと、切に願います。
若い人に観て欲しいですが、金曜日夜の丸の内ピカデリーはガラガラ、「スターウォーズ」の新作の封切日だからだったからかな・・・008.gif
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Commented by kirafune at 2015-12-26 22:05
greenkatastumuriさん

こんばんは!
年末で大掃除が始まったドタバタの我が家ですが
greenkatastumuriさんの映画評を読んでいると
なんだかこの映画を無性に見たくなってきました。
年末年始の休暇に入ったら、ささっと掃除を済ませて
行ってこようかな。
寅さんの山田洋次監督だし、
東慶寺ともゆかりのある井上ひさしさんも絡んでいるし^^
ご紹介ありがとうございます!!
Commented by greenkatastumuri at 2015-12-27 20:00
kirafune様
あっと言う間に、今年もあと数日。
我が家は、今年はバッチリと息子が年末年始帰国し、父も弟が送ってきて、一緒に年越しなので、てんやわんやです。
映画、ぜひご覧になってくださいませ。
原爆の悲劇を声高に言っていないのですが、戦争や家族の事が丁寧に描かれていて、涙がにじみでてきました。

来年も、よろしくお願いいたします。
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by greenkatastumuri | 2015-12-20 13:50 | 映画 | Trackback | Comments(2)

初めての「おひとりさま」を楽しむ日々


by のんきなかたつむり