坂東玉三郎「阿古屋」に拍手!歌舞伎座夜の部

a0275676_2245853.jpg日曜日に、歌舞伎座の夜の部を観劇してきました。

お目当ては、坂東玉三郎さんの「阿古屋」
あらすじは、平家滅亡後の残党狩りで平家の武将景清の行方を捜すために、その愛人である游君の阿古屋を詮議するお話
その詮議は最初拷問にかけると主張する代官に対して、菊之助さんが演じる詮議の責任者の重忠が、阿古屋に三種の楽器を弾かせてその音色で、行方を知らないという彼女の本心を判断するという演目

阿古屋を演じる女形が、琴、三味線、胡弓を舞台上で弾く事が見せ場
数年前に「もう玉三郎さんが、この役はこれで最後」と言う話を聞いて、残念至極と思っていたら、今月演じるときいて、念願がかなったため、今回は1階席を大奮発006.gif
(働いていているうちの贅沢ですが)

詮議の場で「游君 阿古屋、ひきなせい」と声をかえると、揚幕があがり花道に玉三郎さん登場
ちょっと緊張?やつれた感じですが、孔雀の立体的な前帯の見事な衣装でほれぼれ
その表情を目の当たりにできて、嬉しい056.gif

最初、「行方を知る知らない」の押し問答の末、まず琴から弾き始めます。
琴柱を調整しながら、演奏(地方の三味線の伴奏あり)
三味線は、地方の三味線との掛け合いもあり、私には一番こなれているように感じました。
胡弓は、一人で堂々と

三種の楽器を、切なくも乱れなく弾きこなして、無罪と重忠が言い渡します。
素晴らしい演技・演奏でした038.gif
この三種の楽器、実際の舞台で弾く女形は、戦後は玉三郎さんの前は故中村歌右衛門さんだけだったとか
最後の玉三郎さんの顔は、無罪の喜びもあるのでしょうが、緊張のとけた優しい顔

今回の重忠役の菊之助さんは、次代を担う女形でもありますから、今回の微動だにしない立役もりりしかったですが、ぜひこの先阿古屋役をして欲しいと思います。
いつもの通り、席を手配し一緒に観劇してくれた友人は、琴も三味線もする人
彼女は今回4回目の観劇、玉三郎さんの演奏は回を重ねるごとに上手になったと、話してくれました。
この役をする上には、どれほどの楽器の稽古が必要かと考えると、本当に努力精進の結果、筆頭立女形の地位を得た玉三郎さんを尊敬です053.gif

数年前までは、もう玉様は歌舞伎をしないのかしらと危惧していましたが、人間国宝になり、興業元の松竹の後継者育成の願いを、身体をはってこなしているのでのしょうね。

楽器ごとに帯の位置を黒子の手をかりて調整することまで分かり、すべて堪能の気分、大満足003.gif

a0275676_22473333.jpgもう一つの演目は世話物の「髪結新三」
河竹黙阿弥の代表作、流ちょうなせりふ回しで、だましだまされ、最後は左團次さんが演じる口達者の大家の勝ち
(最後の一幕は、楽しい気分がなくなるから不要なように思うのは私だけかしら)
新三は松緑さん いなせな役、一所懸命さが伝わってくる感じ
この公演が二世尾上松緑追善、贅沢にも片岡仁左衛門さんと尾上菊五郎さんが、端役でちょっとだけですが、登場!
昔の「玉孝ファン」としては、至福の観劇となりました012.gif
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by greenkatastumuri | 2015-10-12 22:51 | 歌舞伎 | Trackback | Comments(0)

初めての「おひとりさま」を楽しむ日々


by のんきなかたつむり