歌舞伎座夜の部 伽羅先代萩

a0275676_23122395.jpg昨日、歌舞伎座の秀山祭、夜の部を観劇してきました。

通し狂言 伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)、江戸時代の伊達藩のお家騒動を題材したお話
坂東玉三郎さんファンの一人として、乳人の政岡役が目当て012.gif

通し狂言ですから、4時半開演9時過ぎまで、長いですが、観ごたえ充分003.gif

お家騒動の始まりの「鎌倉花」、藩主の放蕩ぶりを思わせる場面から、お芝居が始まります。
その結果、幼い鶴千代が世継ぎとなり、献身的な乳母の正岡役が玉三郎さん
前半の敵役の八汐の企みをかわしながら、毒殺を恐れて、鶴千代と実子の千松には食事を我慢させています。

その後、「飯焚き」として有名な場面
毎日の食事を1回にして、ひもじい思いをしている二人に、茶道具でごはんを炊きます。
茶道具の所作の綺麗さ、幼い子二人に我慢をさせているという辛い母心の表現が玉三郎さん素晴らしい053.gif
そして、この場面があるからこそ、次の鶴千代の身代わりになった我が子の千松のおぞましい殺しの場面での、政岡の涙一つ流さずに悲しみを見せない我慢がしみじみと心にきます。
そして、千松の亡骸と二人きりになった政岡の悲嘆の場面は、涙が・・・007.gif

今回、玉三郎さんはもちろん素晴らしかったです。
加えて、憎たらしい敵役の八汐役の中村歌六さん、冷静怜悧な役の沖の井役の尾上菊之助さんが印象的
特に、子役の二人が本当に上手で、哀れさが際立ちました。
政岡が襲ってきた八汐を殺して、我が子の仇を討ち、女性の戦いの劇は幕をおろします。

仇討ちをうった場面に仁木弾正の悪の連判状が奪われ、舞台の御殿がせり上がり、床下の場面に変換
その時に連判状を奪った鼠が実は仁木弾正の妖術の姿、その後のすっぽんからせりあがってきた、蝋燭に照らされた仁木弾正役の中村吉右衛門さんは、本当にかっこよかったです038.gif

秀山祭は、先代の吉右衛門さんの生誕を記念してはじめられたという話ですから、もちろん吉右衛門さんが、メイン
このお芝居は、前半は女性・後半は男性のそれぞれのお家を守る戦いのように感じます。
つながってはいますが、二つのお芝居を観る感じ
後半は、この凄味のある仁木弾正を中心
その貫禄は、さすが!

お家騒動を裁く場面では、武家ですが町人のお白州なのが、なんとなく違和感がありましたが、歌舞伎は町人文化ですから、当たり前ですね。

この場面で市川染五郎さんが演じる管領細川勝元が弾正の不正を暴いていきます。
が、染五郎さんの話し方が、たたみかける事が大切なのは分かりますが、もう少しゆっくりでもいいように思いました。
これは、私が齢をとって聞き取る力が弱ったのかしら・・・008.gif

a0275676_23192780.jpg今回、玉様が出演と教えてくれて、席を手配して一緒に観劇してくれた友人に感謝!!
人間国宝二人、玉三郎さんは菊之助さんに、吉右衛門さんは染五郎さんに、と後輩たちに芸を継承するために一所懸命なようにも、思いました。
なにしろ、悲しいことに、真ん中の世代が不在ですから・・・025.gif
菊之助さんの政岡も観てみたいとおもいました。
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by greenkatastumuri | 2015-09-21 23:20 | 歌舞伎 | Trackback | Comments(0)

初めての「おひとりさま」を楽しむ日々


by のんきなかたつむり