荻原規子さんの『あまねく神竜住まう国』

荻原規子さんの『あまねく神竜住まう国』を読みました。
「勾玉シリーズ」の続き、その番外編の『風神秘抄』の後日談の話

主人公は、平治の乱の後に伊豆の流人となったばかりの10代の若者の源頼朝
源氏の棟梁の後継者と定められたにも関わらず、平清盛の継母池禅尼により、殺されずに伊豆に流された、京育ちのひ弱な主人公
この頼朝に『風神秘抄』の主人公であった草十郎と糸世の二人が絡んで、土地の守り神の神竜と対峙していくファンタジー小説

歴史小説を読むのは、最近少々疲れるため、軽いお話で楽しく読めました003.gif
ただ、番外編『風神秘抄』の内容をあまり覚えていないため、途中?の場面もありましたけれども・・・
荻原さんの大好きな烏が登場する場面は、勾玉シリーズ全体を通じて印象的でしたから、クスリとしながら、読んでいました。

この小説の一番気に入ったところは、主人公が源頼朝であること

「判官贔屓」という言葉があり、歌舞伎の世界・小説でも源義経の人気は絶大
私はひねくれているのか、昔から義経はただの軍人であり、好きでありません。

頼朝は、性格的に魅力があったかは分かりませんが、日本の歴史上優れた政治家の一人だと思います。
それまでの朝廷とは別に、征夷大将軍という形はとったとしても、東国の武士の支持をとりつけ、鎌倉に武家による政治体制を打ち立て、守護地頭の設置により経済的にも貴族の優位にたった、政治的な力量は素晴らしい
今の政治家には、ないものですよね021.gif

彼のその出発点を、描いたこの小説は好きです053.gif

もっとも、この後「『風神秘抄』を読んでから、もう一度『あまねく神竜住まう国』を読もうと思いますが・・・006.gif

あと、伊豆の「湯桶権現」、今は伊豆山神社にも、行きたくなりました。
熱海にあるようですから、梅の季節に尾形光琳の「紅白梅図屏風」を観ながら、行きたいな!!

今年の本屋大賞、上野菜穂子さんの『鹿野王』も読みたいのですが、甥と姪が読んだら貸してくれると約束してくれたから、しばらくお預けです。
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by greenkatastumuri | 2015-04-19 21:17 | | Trackback | Comments(0)

初めての「おひとりさま」を楽しむ日々


by のんきなかたつむり