2014年 07月 21日
坂東玉三郎さん「天守物語」
若い頃にも、通しで一日はしなかったですが、楽しい休日となりました
お目当ては、もちろん玉三郎様
歌舞伎通の友人たちから、「もう玉三郎さんは、これから綺麗な役をしないかもしれない」ときいたので・・
昼の部が「夏祭浪花鑑」のお辰役、夜の部が「天守物語」の天守夫人富姫役
富姫、最高でした
世話物の若女房役のお辰の時には、正直「綺麗ではあるけれども、ちょっと顔に傷をつけてまで女の意地を通すほどではないかな」と思いました。
でも夜の部の「天守物語」、この世の者ではない姫路城の天守に住む富姫様、妖精(妖怪?)の気高い美しさ、時には可愛らしさもあり、「さすが玉様」でした
原作泉鏡花のせりふまわしも美しく、舞台装置も歌舞伎的でなく天守の最上閣を柱と獅子で表現
猪苗代湖から遊びに来る亀姫の尾上右近さんと、姉妹のような微笑ましいやりとりが、まがまがしさも匂わせながら可愛らしい
恋の相手の図書之助の市川海老蔵さんと並ぶと、本当に絵になる二人の美しさ
玉三郎さんは、舞台の上で自分が一番綺麗に見える立ち振る舞いを熟知しているようで、特に立ち姿は完璧
若い頃の綺麗、はかない美しさとは違う、圧倒的な美の姿を観る事ができたようで、感激!!
「天守物語」はカーテンコールが2回にあり、驚きました
人間国宝になっても、なかなか本筋の「歌舞伎」とはまた違うのかしらとも?!
まだまだ、歌舞伎の世界に立女形筆頭として、舞台に立ち続けていただきたいと願います。
ただ、玉三郎さんは自分自身の一番厳しい批評者でしょうから・・・・・・
私の20代の頃の玉三郎さんの相手役は、片岡孝夫(仁左衛門)さんや先代の市川海老蔵さん
その頃は、息子の海老蔵さんの相手役をつとめる玉様を想像なんて出来なかったですから、面白いですね
玉三郎さんと海老蔵さんという、今一番人気の二人の歌舞伎公演
夜の部の三階席真正面の席を手配してくださった友人と、一日観劇を付き合ってくれた友人に感謝です!!
玉さまと海老蔵さまの立ち姿を
想像しただけで、絵になるなあと思いました。
よくチケットとれましたね。
私は八月納涼歌舞伎の夜の部をとりました。
「怪談乳房榎」で、勘九郎さんが三役早替り。
いまからものすごく楽しみなんです。
歌舞伎の世界にどんどんはまってしまいそう♪
今晩は!
納涼歌舞伎、私も夜の部が一番観たいなと、思います。(8月は、残念ながらパスです)
勘九郎さん、いい役者さんで楽しみですね!
席は、松竹の会員の友人のおかげです。
いつも三階席で申し訳ないのですが・・・