2014年 04月 29日
栄西と建仁寺展
5月6日まで限定の建仁寺の左右揃った雲龍図八幅を見たかったからです!
ゴールデンウィークの後半に、父の付き添いで法事出席という大役?!がある為に諦めていましたが、友人がチケットを送ってくれたので、一人で開始時間9時半を目指して上野へ
到着したら長蛇の列、ギョッとしたら「キトラ展」の方でホッと
入口で待たされましたが、「建仁寺展」は中に入ればゆったりと展示を楽しむ事ができました。
(帰る時には「キトラ展」は90分待ち・・・・)
展示は、栄西が喫茶を広めた事から、「禅院の茶」から始まります。
「唐物肩衝茶入 残月」は、織田有楽,前田利家,徳川家康の手に渡ったという貴重な物
茶道具としての価値より、その由来にビックリ
「栄西の足跡」と「建仁寺ゆかりの僧たち」
僧侶たちの運慶派の仏師の手による写実的な木像が印象に残りました。
仏像では、十一面観音菩薩坐像が美しいお姿
そして、お目当ての「近世の建仁寺」
桃山時代に海北友松により描かれた建仁寺の襖絵、大きなサイズにまず、驚きました。
二匹の龍が描かれた水墨画の「雲龍図」は、大迫力!!
二匹は阿吽、静と動を表していて、前のソファーに座って眺めていると、なんだか動き出しそうです。
建仁寺の玄関にあたる部屋にあるとか、この絵に迎えられたら、背中がキリッとするでしょうね。
「建仁寺ゆかりの名宝」
伊藤若冲の水墨画、水墨画で色がないのに、鮮やかな感じがします。
そして、最後に国宝の俵屋宗達の「風神雷神図屏風」
何回見ても、神様でありながらユーモラスであり、そのデザイン性がやはり素晴らしく至宝!
本館で尾形光琳の「風神雷神図屏風」も見ましたが、オリジナルの宗達の方が好きです
禅宗の臨済宗の開祖の栄西は「エイサイ」だと思っていましたが、展覧会のビデオでは「ヨウサイ」
間違っていたのかしら?と思いましたが、建仁寺では「ヨウサイ」としていて、どちらも正解だそうです。
NHKの「日曜美術館」を観ていたら、宗達の水墨画の「雲龍図」をワシントンの美術館が所蔵
見てみたいな!!